今回はCMC Meetup(Community Marketing Community) Kyotoにお邪魔しました!
京都でのミートアップは初参加でした!なかなか来させていただくことがなかったのですが、今回Community Marketingということで、今後の参考にさせてもらおうと参加させていただきました!意外と長くなってしまったので、目次で気になる所だけでもご覧ください!
一発目は開催場所のKYOSOさんから辻 一郎さん!
キャラクターマーケティングについてのお話でした!
キャラクターマーケティングが割りと上手くいった話
IoT.kyotoといえば…いおたん!
コミュニティ参加された方は、なんかキャラクターがいる!!とお思いになったこともあるのではないでしょうか?
いおたん誕生話
元々IoT.Kyoto VISというサービスを配信されていたKYOSOさん。
誰でも無料でできるサービスで、DynamoDBを使ってグラフ化(可視化)しちゃおう!というWebアプリですが、画面が地味だ!というなったそうで。
「そうだ、萌えキャラだ!」となったらしいです。(強い) ⇨ いおたんのデザイナーさんの記事はこちら
KYOSOさん的マーケティング的側面
ビジネスの主要ターゲットはものづくり系のエンタープライズさん。意外と萌えキャラさん好き多めだそうで、ファイルとかグッズ類をプレゼントしたら喜ばれるそうです。
コミュニティやキャラクターとの親和性は低い。だからこそビジネスとは少し距離をおいてマーケティング展開して行こう!となったそう。
IoTだし、躍動感が欲しい・・・
その結果、AWS使って”いおたんの風船ゲーム”を作っちゃった!ということで会場では実際にそのゲームが行われました!
ハンドルをぐるぐる回していおたんが持っている風船が割れたら挑戦者の勝ち!
ゲーム中にいおたんが喋るのですが、いおたんがまさかの少しツンデレキャラでびっくりしました。笑
今回は挑戦者の勝利でした!景品はIoT.Kyotoさんのトートバック!
いおたんはどんどん成長!!
メイカーズバザールで2mのいおたんを作ろうとなったり、いおたんの姉妹たちができたり・・・どんどんお話が広がっていったそう!
動くからこその反応
2mのいおたんに対して反応しなかった子供たちも動き出すと興味を持ち出したそう。
着ぐるみとおんなじ原理なんですかね?
共感を生むことの大切さ
思いっきり振り切る。
そうすることで1周回ってビジネスの現場でも興味関心を持ってもらえることも増えたそう。
思いつきで露出を増やしていくと、大小様々な巻き込み事故が多数発生。研究成果をキャラクターを媒体にすることにアプローチすることはKYOSOさん的に効果絶大だったそう!
これらはキャラクターマーケティングによって共感が生まれたことによるものだったそうです。
なぜなら人はストーリーにしか共感しないから。
キャラクターマーケティングと聞いて思い出すのが、高校の入試広報をお手伝いしていたときに友達が作ったキャラクター。アプローチが中途半端になってしまってもったいないことをしてしまったなぁと少し心が痛くなりました・・・笑
続いてはJAWS-UG関西女子会!伊藤 ひろみさんのお話です!
JAWS-UG関西女子会式、女性コミュニティの世界
関西女子会!お邪魔したくても時間が合わず、行けずじまいに・・・
予定を調整できるようになったので、次回はお邪魔したい!!!
関西女子会が大切にしていること
主体的に楽しめるかどうか。
企画者側が楽しくなかったら、参加者も楽しくない。
私自身こういう感情をJAWS-UG全体に感じていて、みなさん本当に楽しそうだし、本当に好きなんだなぁ。と感じます。
それを感じるとまた行きたくなる。
いいループですよね。
「女子ならでは」のコンテンツは後付け。雰囲気作りはきっちり行う。
過去にはEC2の勉強会だったり、機械学習系の勉強会だったり・・・
コンテンツ的には他のJAWS-UGの支部と同じようなことをしているそうです。女子だから!女子ならでは!というものは後付け!
その代わりに、途中でもとめて聞けるような雰囲気づくりを心がけているそう。
そもそもセミナー形式の勉強会ではなく、参加者みんなで輪になって話し、交流することを念頭に置く。
居心地をよく、リラックスして参加してもらう。
勉強会の内容も大事だけど、そのわからないことの調べ方や学び方など他にも活かせられるようにする。
今後に活かせるコミュニティだとまた行きたくなりますよね!あと楽しかったら必然的にまた行きたくなりますよね。
ハンズオンは女子だからこそ。
ハンズオンのやり方に関しても、最初にゴールイメージをつけないとしんどくなる。これは女子ならではだそう。
確かに途中でしんどくなってきても、ゴールが見えていればまたやる気が湧きそうです!!
女子会で絶対にすること。
それは、必ず始めに自己紹介をすることと、おやつと休憩を用意すること!
自己紹介では、どういう人、どういうことを楽しみにしているかを伝える。共通点があれば話しかけやすくなりますよね。
あとはおやつと休憩も大事。その間に気づくとそれぞれが仲良くなっているそうです。ここも女子ならではかも!とひろみさん。
地道な活動がやはり大切。
人によるSNSの使い方
意外とSNSをやっていない女子は多いそう。やっていてもIT関係用ではなく、自分の趣味用のアカウントのみ持っています。
じゃあそういう女子ってどこから女子会にくるの?となると、ドアキーパーのメール通知だったり、会社の方から「女子会行ってみたら?」の一声だったり・・・
地道に活動しているからこそ
地道に活動しているからこそ、継続して来てくれたり、新しく来てくれたりという人がいる。
地道な継続活動、変わらないスタイルや雰囲気づくりが大事。
楽しくおしゃべりをしたりしていると仲良くなる。仲良くなっているからこそ生まれるものもある!
コミュニティには質と継続が大切だ、というお話でした!!
継続することは大変だと思うのですが、ひろみさん自身が心から楽しんでいるからしんどくないとおっしゃられていました。
自分が楽しめないと参加者の方も楽しめないというのは、過去に経験があるので少し心が痛くなりました…笑
続いてDrupalの太田垣さん!
Drupal のコミュニティの拡大と現状について
Drupalってどこの言葉でもない言葉なんですね。
設定の時にミスをしたからだそうなんですが、とりあえず今はドゥルパルと呼ばれているそうです。笑
“勉強会”か” Cafe”か。呼び方による違いとは?
勉強会というと参加者のモチベーションが「教えて欲しい!」というものになってしまって管理者さん側の負荷が増えていったそう…なので、2009年からDrupal cafeという名前に変わりました。
確かに勉強会という名前は教えてくれそうな感じになるのはわかります。最初どこから始めたらいいか、誰に聞いたらいいかがわからなくて、ある意味名前的に教えてくれるだろう!という印象を与えてしまって聞きやすかったという点はあるのかなと、参加者でコミュニティに参加している私は思ってしまいました。コミュニティは別に先生じゃないので、そこの区別をつけるために名前を変えたそうです。
コミュニティを拡大させるために
コミュニティの理想形
何かプロダクトがあるとそのベンダーさんがユーザーさんに広めて・・・というようにどんどん広まっていくべきなのですが、OSS(Open Sauce Software)に関してはベンダーさんがいないため難しい・・・
何が何でもアウトプット
インプットが行われるためにはインプットをしなければならない。色々言われようと、とにかくアウトプットしないことには始まりません。
アウトプットすることによって、どういうことをしているかがわかるのでグローバルなやりとりも増えて来ました。
巻き込み力の大切さ
一人でやらずに何人かでやることの大切さ。
でもなぜ他の会社に情報を与えなきゃいけないの?と言われると難しいところがあるそうで、難しい道のりです・・・
拡散力の大切さ
アウトプットしなければ何も返ってこないですが、書くことへのモチベーションを保つのってなかなか大変です。
大変でもとにかくアウトプットしないことには人がこなくなってしまう。難しい点ですよね・・・
ポジティブじゃないと人はこない。
終わった後の質問タイムで、どうネガティヴなことをポジティブに変換するかということが大切だというお話になりました。
難しいけど人はやはり楽しそうなところに集まります。どう今の状況を活かせるかによってコミュニティがどうなるか決まるんでしょうね・・・
最後はCMCといえば・・・小島さん!いつもはトップバッターだそうですが、今回のCMC meetupで初めて最後にお話しされたそうです。
似て非なる活動:コミュニティマネジメントとコミュニティマーケティングの違いについて
コミュニティマーケティングとは
わからないという人はこちらの漫画をどうぞ!
小島さんが漫画の中でコミュニティマーケティングについて解説してくださっています。
なぜ今コミュニティマーケティング?
JAWS-UGやkintone Cafeにおいてコミュニティの実績が上がってきているから。
B2Bの世界でも口コミによってビジネスの広がりが実感できるようになってきた。
国内マーケットの縮小
今までのやり方では売り上げが縮小してくるという明確な結果が出てきました。
既存のマスマーケティングの限界
市場をボーリングと例えると、既存のマスマーケティングは数打ちゃ当たるだろう、ボールをいっぱい打とう戦法だったそうです。
しかしそれには費用も時間もかかる。そこで出てくるのがコミュニティマーケティングです!
内向きか外向きか
すでに行われているパートナー会やユーザー会においては内部のみで活動しているのに対し、コミュニティに関しては情報発信と新規参加者の獲得に向ける。
活動する範囲が違うことによって行動も変わってきます。
自発的にコンテンツを作成しなければならないコミュニティ運営の3つの原則として
- オフラインファースト
- コンテキストファースト
- アウトプットファースト
が挙げられます。
それぞれの説明は、こちらのインタビュー記事にて小島さんご本人が詳しくお話ししてくださっているのでご覧ください!
上記の三点を超絶ざっくりとした一言でいうと、
- 口コミ
- 興味の粒度
- しないと人が来ないもの
(ほんまにざっくりやなぁ…と自分でも思いました。笑)
ボーリングにマーケティングでたとえて、もしピンにたどり着けても倒せるか?という問題があります。
何事も身近な人からのお勧めがいい。身近な商品だけでなくB2Bにも言えるようになって来たそうです。
また、中の人が話すより外の人、つまりユーザー本人が話したほうがいい。なぜなら聞く人もユーザーの立場だからです。そういう面においても、コミュニティは有効に使われます。
コミュニティは焚き火
焚き火をしたことはあるでしょうか?
種火を費やさないためには最初に木材を足しすぎないことは必須ですよね?コミュニティも似ているものだそうです。
その話の前にコミュニティマーケティングとコミュニティマネジメントの差からお話ししてくださいました。
コミュニティマーケティングとコミュニティマネジメントの差
コミュニティマーケティングとコミュニティマネジメント、どちらも間違いではないと小島さん。
既存のコミュニティの維持が大変になり、マネジメントの方ばかりに手が回ってしまい、新規参加者を集めることが厳しくなったという例は過去に多くあるそうです。当日参考に出されたお話しがこちら。
一人で運営をするとどうしてもマネジメントで手がいっぱいになってしまう、なので運営は3人いる方がいい。
また運営メンバーにおいても気をつけなければならないことがあります。
ファンが運営メンバーであること
ファンの中から1stピン(そのもののファンであり、アウトプットができている人。あるいはそのアウトプットを追跡できる人)を見つけることが大切です。
1stピンを育成するためには、
- アウトプットの促進(ミートアップ中やその後のブログやSNS)
- 新しいスピーカーを見つけること
が必要不可欠です。
なぜコミュニティは焚き火なのか?
最初に新しい木材ばかりを用意しても焚き火は燃えませんよね?
燃えやすいものを集めて、ある程度火が大きくなってから新しい木材を増やす。
コミュニティにおいても最初は1stピンとなる人。リーダーやフォロワーから始めます。火が燃えだしたらそこからは自由に参加できるようにする。
そうすることでうまくコミュニティを運営して行きます。
その人は種火になりうるか?
コミュニティでは巻き込みが重要視されます。
巻き込みを無差別に行ったとします。その人がファンではない場合に大半は登壇を断るでしょう。その人を見て他の人も登壇を断る、という可能性があります。なので無差別に行うことはしてはいけません。巻き込まれる人が種火であるか、そこを見極めることは必ずしなければなりません。
コミュニティにおいて大切なこと
- ネガティヴなところをポジティブにする
- ネーミングする
- カスタマーサクセス
この二つです。
ネガティヴなところをポジティブに塗り替える
JAWS-UGでリブートしに行こうという言葉があるそうです。
行き詰まっている支部を応援しに行こう、つまりポジティブな意味合いに変えています。
なぜそうするかというと、人はボジティブな方に流れるからです。
ネーミングする
人は名前があることによってそういう団体だと認識します。認識し、共感が生まれます。
共感によって人が動くことは辻さんのお話とも繋がります。
共感を生むことによって、さらにその輪が広がります。その輪を生むためには?そう、アウトプットが必須です。
カスタマーサクセス
つまり経験者の成功例から「私もなりたい!」と思い、また共感が生まれます。そう、ここでもやはりアウトプットが必須です。
私も巻き込まれた身だからこそ思うこと
ファンがいないとコミュニティが成り立たないというお話がありましたよね?
私は普段JAWS-UG KOBEでよく巻き込まれていますが、それはWord Camp Kyoto 2018のLTからでした。
KOBE支部の運営メンバーの方がしていたLTを聞き、Alexaってすごいなと思った。WordBenchでその方の話をまた聞いてAlexaにさらに興味が湧いた。
その後、気づいたら巻き込まれていました。笑
私もフォロワーであり、そのLTをしていた伊東さんもまたファンでいらっしゃいました。
つまり、私自身がコミュニティマーケティングを体感していました。私も人を巻き込めるようになればいいなぁと思います。(違)
また小島さんはクオリティが確定されてないとLTまでで止める、クオリティが確定されてから登壇することをお願いしようとおっしゃられていました。
私はLT止まりになるかな?もっと突き詰めてやらんといけないなぁ。と感じつつ、少し怖くなりながらも頑張ろうと思いました。